段ボール成形品を始めとする様々な包装資材の製造販売を行っている、三重県四日市市の「前野段ボール株式会社」さま。物流梱包に関わる御相談から設計・試作、工場での多種多様な加工・製造、カンバン方式をはじめとした物流・納品まで、一貫して生産を行い、多品種小量から大量のものまで様々なお客様のニーズに対応されています。 社長の前野修さまにお話をお伺いしました。

見学会に参加して感激！

佐野鉄工さんとのおつきあいは、ISO 14001認証取得にあたってトイレの改装を行なってもらったのがはじまりです。　以前より佐野社長とお話しする機会があり、佐野鉄工さんは国を始め県や市などの公共工事を幅広く行なっている印象がありました。

具体的なきっかけは、勉強会のグループで「カイゼン見学会」に足を運び、内容がすばらしかったので社員にも見学会をすすめたところ、感激して帰ってきたことから、おつきあいがはじまったのを覚えています。それ以来、工場の様々な部分の改善でお世話になっています。

施工するだけではない佐野鉄工さんならではの工夫

実は以前、屋外にあった社員用の自動販売機が荒らされていたことがあったのです。その時佐野さんのアイデアで、見えないように休憩室を設置してもらいました。自動販売機を屋内に置き、外から見えないようにしたのです。

セキュリティ面でも気に入っていますし、休憩室を利用するスタッフにも好評で、自主的に掃除当番表を作ってキレイに使っています。

また、事務所の照明や空調のカイゼンを行なってもらい、コスト削減にもつながりました。最近だと、印刷ピットの入れ替えを行なってもらい、環境により優しい排水へのカイゼンも行なってもらいました。

セキュリティ面やコスト削減、環境への配慮など。施工するだけではない、佐野鉄工さんならではの工夫がありがたいのと、工場を止める事ができないので、日にちにこだわらず（弊社が休日の日に）対応してもらって、非常に助かりました。

使う人の立場に立った仕事ぶり

工場の裏側に少し古い階段があるのですが、少し急な階段だったんですよ。うちに、妊娠したスタッフがいて少し降りにくかったんですね。

佐野鉄工さんの担当さんが、何度も足を運んで現場を確認してくれて、妊娠したスタッフのために使いやすい高さに手すりを付ける事と、より強度と安全性を高めるために柱を補強する提案をしてくれました。

もちろんしっかり施工してくれましたし、せっかく施工したのだからと、柱の塗装の剥がれている所に塗料を塗ってくれた心遣いがうれしかったですね。

この辺の、使う立場に立った細かい部分まで気を使ってくれる仕事ぶり。なかなかできる会社はないんじゃないかと思いますよ。

相談できるパートナーとして一緒に伸びていきたい。

2011年は大震災や台風の直撃など、BCP（事業継続）に関わる大変かつ貴重な体験を経験し、経営に生かす必要性を感じました。その中でも、まずは身近な事から優先順位を付け取り組むこと、会社としても人としても、パートナーと一緒に信頼関係を築き進んで行きたいです。

その第一歩目として、他の会社を見る機会が少なかった若いスタッフに「カイゼン見学会」へ参加してもらい、社内では気が付きにくい改善ポイントを体験してもらう予定です。 ぜひこれからも、相談できるパートナーとして一緒に伸びていきたいと思っています。